その指輪の先にあるもの 14 Jul. 2026
ブライダルリングの仕事は、とても幸せな仕事です。
おふたりが未来への希望を語り合い、人生で一度しかない大切な節目に立ち会える。
この仕事に携われることを、私は誇りに思っています。
しかし、仕事を続ける中で、ある疑問が生まれました。
「私の役目は、指輪をお渡ししたら終わりなのだろうか。」
結婚指輪は、購入したその日よりも、その後の人生の方がはるかに長いものです。
毎日身につけ、嬉しい日も、悲しい日も、ふたりの時間を見守り続けます。
それなのに、多くのブライダルショップでは、ご納品をもってお客様との関係が終わってしまいます。
私は、そのことに違和感を覚えました。
本当に大切なのは、指輪を購入した日ではありません。
その指輪とともに歩んでいく、その後の人生です。
だからhana結では、指輪を販売することをゴールにはしていません。
ご納品の日には「花結び」を行い、お互いへの想いを言葉にしていただきます。
その後も、「結びなおしのとき」として定期的にご来店いただき、指輪の状態だけでなく、おふたりの歩みも一緒に見守ります。
そして毎年の結婚記念日には、「未来結びのとき」。
指輪を磨きながら、あの日交わした約束を思い出し、これからの未来を語り合う時間を大切にしています。私が届けたいのは、指輪そのものではありません。
何度でも心を結び直せるきっかけです。
人生には、嬉しいことばかりではありません。
時にはすれ違い、言葉が足りなくなる日もあるでしょう。
そんなとき、左手の薬指にある指輪が、
「そういえば、あの日こんな約束をしたね。」
そんな会話のきっかけになってくれたら。
それだけで、その指輪には大きな価値があると私は思います。
だから、私は指輪を販売するだけでは終わりません。
50年後の金婚式まで。
おふたりの幸せを結び続けること。
それが、hana結の仕事です。